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自分の部屋に帰ると俺はグッと背伸びをした。
『くぅ~。今日は1日お疲れ様でしたっと』
俺は制服をベッドの上に脱ぎ捨てた。
なんという解放感。
さてと。。
部屋着何にしよ。
俺はタンスを前に悩んでいた。
見慣れない服に戸惑うばかり。
あ、スウェットがある。
これでいいや。
俺はスウェットを着るとリビングに降りていった。
『母さんは?』
『柚葉さんのお母さんと買い物いったよ』
『てことは遅くなるな。』
『お姉ちゃん、私今日オムライス食べたいな。』
『ふーん。それで?』
冷たく切り返す。
『うー。。冷たい。。お母さん遅くなるなら夕飯作らなきゃだめじゃん』
『どうぞ。作れば?』
『うぅ。。私が料理苦手なの知ってるくせに。。』
『だから少しは努力しなさいよってこと。ほら手伝ったげるから』
『はーい。。』
翠は渋々立ち上がった。
『じゃあ、チキンライスは私作るから翠は卵焼いてね』
俺はそう言うと、さっさと料理を進めた。
一方、翠はあたふた忙しそうに料理している。
卵焼くだけなのに…。
『うん。完璧。』
俺の方は出来上がった。
翠の様子をチラッとみる。
涙目になりながら悪戦苦闘している。
卵焼くだけなのに…。
『お姉ちゃん…うまくできない~』
あまりに不憫なので助け船をだす
『仕方ないなぁ。まず火が強すぎ。で、そうしたら…』
こうして俺のアドバイスもあり、翠は見事にできるようになった。
翠はちょっと嬉しそうだった。
卵焼くだけなのに…。
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