♂第1話♀~始まりは突然に~

4/4
1379人が本棚に入れています
本棚に追加
/194ページ
ジリリリリ~ カチッ … ……… 目覚ましを無意識にとめ、俺は二度目の眠りにつこうとした 次の瞬間、ドアを激しくノックする音で目が覚めた 『起きないと遅刻するよ。私、ちゃんと声かけたから遅刻しても知らないからね』 どうやら毎度寝坊する俺に対して妹が起こしに来たらしい。 仕方なく俺は起き上がり、メガネをかける …ぼやける。 メガネを外した方が視界がいい。 急に目が良くなったのだろうか? いや、そんなことはありえない 『眼科いくかな…』 寝ぼけ眼をこすりながら、あくびをひとつした …… ……しかしなんだろう、この違和感。俺は何とも言えない違和感を感じていた いつもより周りが大きく見えるというか… 『とりあえず顔を洗おう』 そう思って洗面所に向かった 違和感の正体はここで明らかになった タオルを取ろうとした時、鏡に誰か知らない女の子が映っているのだ 俺はゆっくり鏡に手を近づけた 鏡の向こうの女の子も同じ動きをした …まさか 鏡に映った姿をみて、俺は自分の体をみた   …………………… 『お、女になってる~~~!!!!!!!!!!!!!』
/194ページ

最初のコメントを投稿しよう!