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♂第2話♀~どーなってるの?~
『どうなってるんだよ…』
自分の体をみて、俺は呟いた。
どういうこと?
俺がなんで女の子になってるんだ?
あ、これは夢か。
きっとそうだ、そうに決まってる。
俺は自分のほっぺたを思いっきりつねった。
『い、痛っー』
痛いってことは…
ゆ、夢じゃない。。
『ちょっと、お姉ちゃんどうしたの?』
俺の悲鳴を聞いて妹の翠が飛んできた
お・姉・ち・ゃ・ん?
『翠、今お姉ちゃんって言った?』
『はぁ?当たり前じゃん。何不思議そうな顔してるの?さっさとしないと遅刻しちゃうってば。』
どーいうことだ。
俺はお前のお兄ちゃんだろ?
『翠ちょっと待って。俺がお姉ちゃんってどーいうこと?』
思わず俺は翠に尋ねた
それをみて翠が吹き出して笑った。
『俺って。お姉ちゃん、頭でも打っちゃったの?今日のお姉ちゃんなんか変だよ?』
おかしいのはお前だ。
そう声にだして言いたかったが俺は黙ってしまった。翠は不思議そうに俺の顔を覗きこんだ。
『とにかく朝ご飯早く食べよ』
そういって、ぱたぱたと台所へ走っていった
仕方がなく、俺は台所に向かった。
『あら碧。急がないと遅刻するわよ』
台所に入ると朝ご飯が用意され、翠が座っていた
あまりの衝撃に食欲がない。
『ごめん。今日は朝ご飯いらない…』
『どこか具合悪いの?大丈夫?』
母が心配そうに尋ねる。
『大丈夫だから。』
俺はそういって部屋に戻った。
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