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第三章 突然の別れ…
「ゴメンねぇ~、ウチの父さん酔っ払ってて…」
「いいえ、すっごい素敵な家族で羨ましかったですよ?」
「そ、そう?。別に普通の家族だけどね…。あ、おばあちゃん先に寝ちゃって会えなかったけど…。寝るの早ぇからなぁ~!」
すると可憐さんは…
そっとつぶやいた…
『私、家族いないから…余計楽しかったです…』
「ぇ…!?。家族いないって……1人、なの?。…って聞いちゃいけないよね…!ゴメン…」
「うんん!、イイんです!。……真聡さんは……私にとって『特別な人ですから…』知っててもらいたいんです…」
「…ぇ?、特別…!?」
最初に会った時から不思議な子だったけど、やっぱり不思議な子で、それが俺の中で彼女を『好き』という感情に変化していって……強く、彼女と一緒にいたいと、本気で思えたんだ…
夏に初めて俺らは出会って、…本当に“運命”って思える人だって……本気でそう思っていたんだ…
「両親は…去年事故で亡くなったんです。私はおじさんの家にいて無事だったんですけど…。その家がこの中津村にあって、両親ともこの場所が好きで、よく小さい頃から遊びに来ていたんです…」
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