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「ずっと私、その石を持ってて、夏休みになるとココへ来る事が一番の楽しみになりました!。…また真聡さんに会えるんじゃないかって思って…」
「そっか…俺、小学生の時はそんなに夏休みに来なかったもんな…」
「私も全然考えなかった訳じゃないんですけど、やっぱりどこかで真聡さんと会いたいって思ってて……。時間は掛かっちゃったけど、こうしてまた出会えて、私はそれだけで十分幸せですから…!」
「…ぇ?」
ニコッと微笑む彼女の顔の奥に、不思議と悲しみの顔が隠れているように感じた…
それに“それだけで十分幸せですから”という言葉が『もう、会えないから』という言葉に聞こえてしょうがなかった…
「…でも、去年ココに来た時、その石をどこかに落としてしまったみたいで…。それで、もう少ししたらずっと遠くの所にある場所へ行く事が決まってしまって……だから最後にその石を見つけたいって思ってココに来たんですけど……もう、時間がなくて……」
「え、時間がないって、明日とかにはもう行っちゃうの!?」
「……そう、かもしれませんね…」
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