第三章 突然の別れ…

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するとおばあちゃんは少し不思議そうな顔をしながら俺に聞いてきた…! 「…名前は、なんていう子じゃったんじゃ?」 「可憐…っていうんだ…」 少し照れくさかった… 初めて彼女を呼び捨てで呼んだから… でも別に彼女本人に言ってる訳じゃないし、…恥ずかしい事でもないんだけど… 「可憐……もしかして、大林(オオバヤシ)さんのトコのお嬢さんかぁ!?」 「え、おばあちゃん知ってんの?」 「大林さんの親戚の家がこの辺にあってよく見かけてたんじゃ……。そこのお嬢さんが真聡と同い年だったはずじゃ…。…でも確か去年の今頃…交通事故で家族3人亡くなったはずじゃなぁ」 一瞬俺は、おばあちゃんがボケてしまったんだと思った… だけど話を聞いているうちに、おばあちゃんが話す女の子が可憐と一緒だということがどんどん重なっていった… だからおばあちゃんがふざけて言っているようにも聞こえなかった… 第一、おばあちゃんがいきなりボケるとも思えないし… だとしたら、俺や美夏、父さんや母さんが見たあの子は…… 確実に可憐だったはず!!
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