第一章 暑い夏の午後…

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「あぁ~、あっつー!!。なんとかなんねぇ~かなぁ~この暑さ…」 高校二年の夏、俺はおばあちゃんのいる田舎の『中津(ナカツ)村』に親と妹の『美夏(ミカ)』で遊びに来ていた… おばあちゃんはまだまだ元気な85歳! 5年前におじいちゃんを亡くし、1年近く元気がなかったけど、急に若い女性に変身したかのように元気になり、最近じゃあ近くの公民館で行われている“カラオケ講習会”などという会にも出るほどだ! 俺も妹の美夏も学校は夏休みで、今日でこっちへ来て3日目になる! 美夏は中二のくせに川へ行って遊んでいるし、父さんは近所のおじさんと釣りをしに行くし……ホント、よくみんな暑いのに元気だよなぁ~ 「ちょっと真聡!!、あんたもどっかに遊びに行ってきたら!?。せっかくの休みなんだから!!」 「その“せっかくの休み”だから、俺はこうして休んでるんじゃんか!」 「じゃあ買い物行って来てちょうだい!。今日はおばあちゃんが好きな焼肉にするから、野菜を適当に!」 「ぇ…!?、また?!」
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