第一章 暑い夏の午後…

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「いらっしゃい!」 家から歩いて10分くらいのトコに小さな八百屋があって、さらに10分歩いたトコに何でも揃う商店がある! だいたいの人がこの商店を利用しているらしいが、俺はできる事ならこの八百屋で全てを済ましたかった…! もちろん理由は…クソ暑いから… 「あ~すいません…焼肉のタレとかってありま、せんよね…?」 「あぁ~、それは宮崎(ミヤザキ)商店に“しか”売ってないからなぁ~。まぁ宮崎商店には野菜はウチより少ないけどねぇ~」 いや、普通の店にも売ってるから…… まったく!! 結局その商店まで行かなきゃいけねぇ~じゃんかよ!! 「じゃ、じゃあまた帰りに寄ります…」 「はいよ!」 まったく…… 1回で全部買える店はココにはねぇ~のかよ!! 何だかんだ文句をイイながらも俺はさらに10分歩いたトコにある宮崎商店という店に向かった! その途中… 『あの?、これからどちらに行かれるんですか?』 後ろから綺麗で透き通るような声がして、少しダルい格好のまま俺は後ろをふり向いた…するとそこには……
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