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「べ、別に嬉しくなんかねーよ」
やはりどうしても素直になれない自分がここにいた。
我ながら筋がね入りのあまのじゃくぶりだ。きもい。
「柴崎よ、何故素直にならない。お前さえよければ付き合って……いやん、皆まで言わせないで」
絶妙に顔を赤らめながら、そんな事を言う黒川。
思わず吐き気がした。きもい。
「あり?私が知らないうちに、もうそんなとこまで進展してたんですか?」
「そうらしいなぁ。えー……どこやったっけか?同性愛者が結婚できんのは」
俺は一体どこでミスを起こした?何故黒川ルートに突入しているんだ。
もう、死にたい……。
「ふむ、彩ルートの方がよかったか?」
黒川あぁああぁああぁぁああ!
貴様は読心術でも会得してるのか!?
「ふっ、まさか」
あれ、おかしいぞ。何故今反応したのかなこいつは。
え、てかマジで!?
「おい、早くしないと遅刻だぞ。初日から遅刻は流石に嫌だろう?」
これが果たして故意なのか、不意なのか。俺にはわからん……。
うむ、一度良く調べてみることにしよう。
「あ、思い出した!ロンドンや!……多分」
とりあえずお前は流れに乗ろうな。
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