Promise 1

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時が止まる、という言葉を見事に体感した。 仲のいい美人のクラスメイトの彼氏を見た時以上の衝撃だ。 勿論、良い意味ではない。 うん、最初の印象通りだ。関わるとマズい。 「まあ私がどこから来たというのは一先ず棚上げにしましょう。実は千切さんにお願いしたいことがあるんです」 やはり適当に流して、逃げよう。 「それだったら、また今度聞くからさ。今日はちょっと用事があるの」 「あ、そうなんですか。お急ぎ中なのに申し訳ありませんでした」 信じてる。意外と素直なのかもしれない。 「そうなの。話を聞きたいんだけどね」 「でしたら後日お伺いします。明日などはいかがでしょう?」 明日は土曜日だから学校はないし、遊ぶ予定もない。 つまり暇。しかし、それを言う必要はないし、もう会うこともないだろう。 だから―― 「明日ね。大丈夫よ」 私は“約束”してしまった。 少女はパアッと笑顔になると 「ありがとうございます! では明日!」 そう言って、私の帰路とは逆方向へと走っていった。
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