Promise 1

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「おはようございます。あ、こんにちはですか?」 どうでもいい。 「な、なんで居るの?」 尋ねると少女は、首を傾げた。いちいち可愛いらしい。 「すみません。何を言っているのかわかりかねます」 「いや、なんで私の家を知っているのよ」 再び、今度は逆方向へ首を倒す。 「調べただけですが……」 ロミの表情からは、何を当たり前のことを聞いているのか、という感情が読み取れた。 「どうやって?」 当然の疑問をぶつける。 「個人情報管理システムで検索しただけですが」 へえ、そんな便利なシステムがあるのか。ニュースでそういった情報が流出したという事件を耳にするけど、セキュリティは大丈夫なのかな。 じゃなくて! 「なんでそんなものがあるのよ!」 「仕事をする上で、要となるものですから」 「納得できるわけないでしょ! 可愛いらしい仕種でごまかせると思わないでね」 「はあ……すみません。あ、いえ千切さん!」 「な、なによ」 いきなりの剣幕にちょっとたじろぐ。小学生に気圧される高校生。 情けない。 落ち込んでいる私に構うことなく、少女は手を自身の胸にあてた。 「可愛いらしいじゃありません。私は可愛いんです!」 「…………え?」 思わず聞き返してしまった。
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