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しかし何をするでもなく、そのまま彼女の横を通りすぎる。
悟「…………」
横断歩道を渡りきって立ち止まり、向こうも渡りきっただろう頃に悟は振り返ろうとして、止めた。
彼女が振り向くことがないのを知っていたから
暫くしてまた前に歩き出す。
佳「ねぇ、本当にどうしたの?今日の悟いつもよりぼーっとしたり、急に立ち止まったりなんかして、変だよ?」
佳奈が心配そうに顔を除き込んでくる。
悟「……っ、何でもない」
悟は平静を装ったが、内心では動揺を隠せないでいた。
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