リビングの罠

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この家では何かが起きた。今もまだその痕跡がある。油断禁物だ。 再確認し、俺はそのナイフを引き抜き、テーブルの上にあったナプキンに包み、ポケットに入れた。 ナイフは少し錆びているが、何かに使えるかもしれない。 何か書いてある。 イスにはナイフのような物で削ったような文字が刻まれている。 「love but hate」 愛しているが憎い 英語で書かれていることに意味はあるのだろうか。 手紙の送り主マリーは関係しているのだろうか。 テーブルを隈無く調べてみるが、他は特に変わったところはなさそうだ。 部屋の奥に進むと右側にキッチンが見える。 嫌な予感がするが、誘われるように俺はキッチンへと向かった。
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