kitchen

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ゲェッ すぐ側にあったゴミ箱に嘔吐した。 シンクに半分ミイラ化した遺体が突っ込んである。 腐臭がたちこめる。 何故今まで気が付かなかったのだろう。 女のミイラ。 薬指には指輪がされている。 指輪にもしかしたら名前などが刻印されているかもしれない。 でも遺体をいじくりまわす気にはなれなかった。 せめて庭に墓を作ってやろう。 もしかしたら俺の親族かもしれない名も知らない彼女に。 俺は彼女を包む布を探した。 リビングのソファーにかかったシーツのようなものを彼女に巻き付けた。
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