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待たせては悪いと開いた扉にサッと飛び乗る
「ハァハァ…ありがとうございます」
息を切らしつつ膝に手をついて下を向いたまま礼を言う
こういうときは“スミマセン”より“アリガトウ”これは心に決めてること
「良いって良いって、気にしないの」
ヤケに馴れ馴れしく返されて何処かで聞いた声だと一瞬考える
「ハァハァ」
その間も息は切らしっぱなし
「なんかコウトって痴漢っぽい」
声の主に気がつくと同時に顔と一緒に声を上げる
「誰が痴漢ですか!って、エエッ」
顔をあげた先には知っている顔があった…
けどいつもと全く違う部分がある
「どうしたッスか…エリーさん」
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