ファーストコンタクトb

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<ガラガラガラ> 急に聞こえてきた戸の開け放たれる音に一瞬“ドキッ”とする 他の奴等も同じで一斉に音のする方を見る   見ると一人のヒトが立っていた 桐谷アキラ…クラス1の変わり者で有名なヤツだ 「お邪魔するよ」 桐谷は俺たちの方へ目をやると一声かけてコッチに向かってくる 話が一時中断したが何もなかったかのように話を続けようとする 「でよぉ…」 「ジャマ」 俺の席のすぐそばまで来ていた桐谷は話を続けようとしていた鈴木に声をかけていた 「あぁ?」 夏休み前まで以外と普通だった鈴木は始業式では髪を染めていてしゃべり方や雰囲気も変わっていて一学期の感じを知らないと不良にしか見えない 「あぁ?じゃなくて、ジャマ」 桐谷は淡々と続ける 「そこ僕の席」 桐谷の目線の先にあるのは俺の左隣の机でソコには鈴木が腰かけている 「んで?それが?」 鈴木ってこんな奴だったっけ? …人間て、一ヶ月ちょっとで変わるもんだ そう思った 「カバン…」 その言葉に鈴木の座る机を見ると横にカバンが掛けてあった 「勝手にとってけよ」 鈴木はちょっと不機嫌なカンジだ このままだと厄介事に巻き込まれそうだ …そう思い隣の席に掛けてあるカバンをとると桐谷に渡す
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