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~女王、森羅の提案~
請求書…。
何度見ても、請求書…。
見たくなくても、請求書…。
ミリィは分かるぞ!
アイツは、俺の『嫁さん』なんだし、アイツが物を壊す時って大体…俺が…こう…アイツの胸を揉んだり…理性が飛んだ時のような気がするし…。
でも、何でエリシアが壊した物まで、俺が弁償しないといけないんだよ!
ミリィも何か言ってやれよ!
「……トウヤ。
“あの”お母様に、私が文句言えると思う?」
…無理かな?
「無理よ。」
いや…、そんな即答されても。
それじゃ、この請求書はどうするんだ?
俺が弁償するのか?
ハッキリ言うけど、戦争中に貯めた貯金も、この請求書を全額弁償したら、無くなるぞ?
そしたら、楽しみにしてる旅行に行けなくなるぞ?
「分かってるわよ!
でも…お母様は…」
ウウウ…エリシアめぇ。
無茶苦茶するにも、限度があるだろうがぁ!!
「トウヤ。
あんまり大きい声で言うと、お母様に聞こえるわよ!
静かに……ホラ見なさいよ!
お母様が、こっちに走って来てるじゃない!
何とかしなさいよ!」
無理言うな!
お前が太刀打ち出来ない相手なのに、俺に何が出来るんだよ!
とにかく、逃げるぞ!
「アッ!…コラァ!
1人で先に逃げないでよ!
待ちなさいよォ!
待たないと…食べるわよォ!」
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