放置プレイ

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フラッシュでチカチカする目を数回瞬かせた後、三波さんの頭をペシリと叩く。 きょとんとしている三波さんを余所に私はスタスタと歩きながらふっと笑みを零した。 アホ面(黒笑) 撮影場にあるソファーに座り、まだ若干熱の残っている頬に手を当ててふぅ…とため息をつく。 さっきの黒須さん、凄い心臓に悪かったな…。 あれにはホントびっくりした。 あんな顔、反則でしょ。 頬をほんのりと赤く染めて笑みを浮かべる姿はまるで恋をしているよう。 思わず見惚れてしまうその姿にギリッと唇を噛み締める郁斗。 嫉妬に狂う姿は"義弟"ではなく"男"で。 「っカつく…!」 あんな顔を俺は知らない。 俺は見たことない。 沸々と湧き上がる嫉妬に心臓が悲鳴をあげる。 心臓がイタイ。 もうなりふり構っていられない。 俺は視界にさえ映してくれないのにほかの男は簡単に映して、頬を染めて。 もう、無理だ。 耐えられない。 「っ夜叉!!」 『?』 早く俺を呼んで、 早く俺を映して、 早く早く… 俺を許して。
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