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「なんで名前で呼んでくれないかな?」
は??
「呼んでよ」
『紫苑さん?』
「"紫苑"でいい」
『紫苑?』
名前で呼んだらすっごい笑顔になったんですけど…;;
「これからはそう呼んで?」
『いや、でも理事長ですからそんな簡単には…」
しかも年上だし?
呼び捨てはどうかと…;;
「いいじゃん
俺夜叉の事気に入ったし♪
俺が許してんだからいんだよ」
『ぁの…理「紫苑」…紫苑さ「紫苑」…紫苑…』
いじめですか!?
私の思いとは裏腹にすっごい満足そうにしてる紫苑さん
うぜぇ…
「何?」ニコニコ
『…口調変わってませんか?』
「理事長とかめんどい仕事は愛想振りまいときゃいんだよ
俺の素はこっち」
『ふぅん…』
「夜叉こっち来て?」
『なんでですか?』
「いいから来て」
言うとおりに紫苑の所まで歩いていった
机を挟んで目の前に紫苑がいる形になった
グィッ
『わっ!』
「なぁ…夜叉?
お前俺の女にならねぇ?」
耳元で囁かれた
-ゾワッ
ギャアアァァァァァア!!
キモイキモイ!!
『嫌です。離れて下さい』
「なんで?
俺の女になれば何でも買ってやるぜ?」
『お金に困ってませんから別にいりません』
「欲がねぇなぁ…
じゃあ、俺をやるよ♪」
カプッ
ギャアアァァァァァア!!
耳噛まれたぁ!!
うわっ!ちょっ!
耳になんか入ってきたんですけど!?
『いりません
俺あんた嫌い』
「クチュ…嫌い、ねぇ?
初めて言われたわ~
ぁ、夜叉耳弱いだろ♪」
何で知ってんの!?
しかも変な音たてるなぁぁぁあ!!!
『ちょっ!!
マジで離れろ!!』
ぐいぐいと紫苑を押す
その時…
-バンッ
「理事長!!
式が始まりますよ!?」
五十嵐が入ってきた
五十嵐さんナイスタイミング!!
あなたが今天使に見えます!!
『ほら!!
離れないから!!』
「チッ…
後少しだったのに」
うわぁ!
何言ってんのこの人!?
何が後少しなんだよ!!
渋々紫苑は離れた
「分かった
今行く
夜叉カツラと眼鏡つけろ」
『あぁ、はいはい
っと、五十嵐先生?』
くるっと振りかえると五十嵐先生が真っ赤な顔で鼻を押さえていた
なんで…?
『大丈夫ですか?
あと、呼びに来て下さってありがとうございます』ニコッ
-ぶっ!!
五十嵐先生が鼻血を吹き出した
「欲情してんじゃねぇよ
このど阿呆」
ヒデェ!!
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