プロローグ

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変わらなくていいんだよ 君はそのままが 美しいそのままが どうして私はここにいるの 場違いなのよって口癖の君の 聞かせてほしい、その理由 聞かせてほしい、その心 君にとっては皆と違うのが苦痛だと言う それはまるで 蝶の中の一匹の蛾のように 他とは違うひとつの疎外感 君にとってそれこそが 人生初めて覚えた 泣き叫ぶ程の苦痛 どうして私はここにいるの 場違いなのよって口癖の君に 聞いて欲しい、この歌 僕が唄う、この歌 僕にとってはそんな君が美しく映る それはまるで 秋に咲くサクラのように 紅の中にひとつの薄紅 僕にとってそれこそが 人生初めて覚えた 泣きたくなるほどの美しさ 変わらなくていいんだよ 君はそのままが 美しいそのままが どうして場違いなんて言うの そうじゃなくてそれは君だけの個性 早く気付いてよ、ねぇ ついでにこの気持にも どうして疎外感なんて覚えるの 君が大嫌いだという君だけの個性に 他とは違う君だけの美しさに 僕は惹かれたんだよ
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