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よし君は少し困った顔をして
私の手を振り払った。
「.......。」
私は諦めてよし君の手を離した。
よし君は何も言わないで
私の部屋から出て行った。
ただの喧嘩だと思う。
ほっといても明日には仲直り。
恋人とでも友達とでも
よくある事だと思う。
でも私はそうじゃなかった。
現実と夢の中で
揺れている私の気持ち。
現実という世界が
本当に嫌になった瞬間だった。
[さようなら]
よし君にそれだけメールをして
私は夢の世界で生きる事を
望んだ。
カヲル君に会いたい...
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