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よし君とさようなら。
この世界とさようなら...
私は戸棚にしまっておいた
風邪薬を手にとって
テーブルの上においていた
飲みかけの缶コーヒーで飲んだ。
新品の風邪薬の瓶が
空っぽになった。
布団に入り固く目を閉じた。
耳元で携帯音が鳴り響く。
家のチャイムと
ドアを叩く音が
何となく聞こえた。
少しずつ遠くなる意識。
何か気持ちいい。
もういい。
何も悔いなんかない。
「さようなら...」
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