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入学式は普通に始まってそして普通に終わった。
まぁ隣で俺の肩に首を預けて夢の世界へ旅立っていた奴もいたんだが……
『ふぁ~あ よく寝た♪ ってもう入学式終わっちゃったの?』
「あぁ とっくに終わったぞ!」
ちょっと肩こったかな?
『お兄ちゃん……ごめんね?』
「ん? なんで誤るんだ?」
『だって お兄ちゃんと一緒に入学式を楽しみたかったのに。 お兄ちゃん つまんなかったでしょ?』
「な~に言ってるだ!別に俺は、その……あの…… 俺も途中から寝ちゃったんだよ」
そう、俺も校長の祝辞という名の催眠呪文で不覚ながら眠ってしまったのだ。
『な~んだ♪そ~だったんだ♪ よかった お兄ちゃんと一緒で♪』
まぁそんなこんなで入学式はとっくに終わっていたので今日はもうすることがなく あとは家に帰るだけだった。
その帰り道…
『お兄ちゃん!今日から私たち 高校生だね!』
「そうだな! なんかこれから楽しみになってきたな」
『お・にぃ・ちゃん! これからもよろしくね!』
「なっ 何だよ急に改まって」
『まぁ いいじゃないお兄ちゃん♪』
今日の妹は一番輝かしい笑顔をしていた。
かわいい♪
俺がちょっと胸キュンしたのは秘密だ。
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