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『お兄ちゃん!』
「ん? どうした?」
『お昼ご飯どうする?』
「そうだな、どうしよっか?」
まぁ家に帰っても
ご飯作ってないし
このまま外食ですませようかなと思ってたところだ。
「このままどっかで食べてくか?」
『えっ? そ…そうだね♪』
「なんだ 嫌だったか?」
『ううん! そんなことないよ! 私もこのまま外食にしたいなって思ってたから♪ じゃあどこ行く?』
「う~ん」
『まぁいいや とりあえず街行こう!』
俺たちは
にぎやかな街並みを歩いていた。
『お兄ちゃん 私たちって端からみたら どんなふうに見えるんだろうね♪』
なんだ?急に
でも俺の妹は、俺が言うのも変だけど かなりレベルが高い。
中二の時
俺と一緒に歩いてるときどっかの芸能プロダクションにスカウトされたんだよな。
なぜか知らないが俺と一緒にだ。
俺たちはすぐさま断ったんだが スカウトの人は妹を離さなかったから無理やり逃げた。
まぁ妹のレベルはそれほど高いってことだ。
なんか恥ずかしくなってきたな。
『ねぇ…お兄ちゃん?』
おっとこいつ涙目だぜっ♪
「ただの兄妹にしか見えないんじゃないか?」
『でも、同じ高校の制服なんだよ? なんか カップルみたいじゃない♪』
カップルってお前
俺たち血の繋がった兄妹だぞ!
「いや ないな…」
『でも いいじゃんよ♪お兄ちゃん♪ 私……お兄ちゃん大好きなんだから♪』
「えっ…」
俺は驚いて立ち止まってしまった。
『お兄ちゃん おいてっちゃうよ♪』
妹は何事もなかったかのように走っていってしまった。
今の俺は顔の筋肉が緩みまくっているのかもしれない。
俺は正直……うれしかった………。
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