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今日の妹はなにか違った。
俺は今まで妹には嫌われてると思ってた…。
でも…この十五年間を振り返ってみるとたしかに妹はいつも俺の隣にいた気がする…。
しかしそれは家族だからだと思ってた…。
俺は学校からの帰り道でいわれたことは最初は冗談だと思ってた。
街にご飯を食べにいってからは さっきも言ったが今までの妹とはあきらかに違っていた…。
まず 俺に対しての接し方が変わった。
いつもはなにか奢ろうとすると結構遠慮がちだったのだが。今回はものすごく甘えてきたのだ。
俺にとっては嬉しいことだった。
俺は頼られてることがすごい嬉しかったんだ。
しかも あんなに自己主張をしなかった妹にだ。
俺は妹の笑顔をみるのが好きだった…。
今、俺たちはご飯も食べ終え 街をぶらついている…………。
今 俺はどうしたらいいかわからなかった。
でも妹に幸せを感じてもらっているなら
普通の兄貴でいようと思った。
『お兄ちゃん!ゲーセン行こ♪』
「ああ! いいぞ! 久しぶりに一緒に遊ぶか!」
『やった~♪早く行こうお兄ちゃん!』
てなわけで今は街でも結構でかいゲーセンに来たのだが…。
「さぁ まずはどうする?」
『お兄ちゃん あれやって』
美月の指差したほうをみてみると
「おぅ! UFOキャッチャーか!」
『あれとって♪』
あれって…
たしか未来からきた青だぬき だっけか? あれっ?ねこだっけか?
まぁいい
「よし!わかった!」
俺は早速 金を投入し空間を睨んだ。
……………………………………………………。
「とれた!」
俺は 生まれてはじめてUFOキャッチャーで景品を取った。
『わ~い♪ お兄ちゃん!ありがとう! これってある意味プレゼントだねっ♪』
えっ? 俺は頼まれただけだよ?
でも 喜んでくれてるからいっか。
「それ、大事にしろよ?」
『うん一生大事にする♪』
「そ…そっか!」
『うん♪』
まぁよろしくお願いしますよ、それ俺の初取りの品なんだから。
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