退廃した世界

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そして一年前、国家は生物──魔物の存在を公表する。 同時にそれらの存在により、混乱が起きるとして。 魔物を“カオス”と呼称した。 そんな中、カオスを支持する動きの人間が現れた。 二十年前まで、世界は自給自足の時代だった。 井戸を掘り、自らで狩りをし、畑を耕し、放牧をし、糸を紡ぎ、物々交換も行う。 そんな時代が、この十年で、急激に変化したのだ。 特に志の強い少人数が、世界の中心部に国家組織を構え始めて、法律を掲げ。 大地を切り裂いて平地と道路を整備し、住居や商業用の建造物が造られ、経済資本主義の社会へと革命を迎えた。
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