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さて、石造りの校舎。
その一室に並べられた机は10。
そして、教卓が1つ。
教壇に立った人間が口を開いた。
「私がお前たち騎士軍学部の担任となる、シュヴァリエ・カーシェルだ。親しい者はヴァリーと呼ぶが、お前たちは教師でも先生でも構わん。但し、私に敬意を表さない者は、マトモな授業になると思うな。」
まず、過激だと思う。
そして彼女の階級章を見て思うのだ。
そりゃ、大佐ともあろう方が騎士軍学部の教師じゃ苛つくのもわからなくはないと。
「まぁ、いい。それじゃぁ自己紹介をしろ。」
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