動乱
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下界に聳(そび)える山の頂きに少女の姿がありました。 心地のよい花の香りが殺風景な山に立ち込めていました。 少女の周りでは、薄紅色の花びらがふわふわと地面に落ちる事無く浮かんでは消え浮かんでは消え… それを楽しそうに眺めていました。 『櫻煕(おうき)、何を脳天気に遊んでおる…。』 背中に天叢雲剣(あまのむらくものつるぎ)を背負った少女は花と戯れる少女に声をかけました。
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