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櫻煕
『月讀、遅かったな!雑魚どもに手間取っていたんじゃあるまいな!』
花の少女は高らかに笑って言いました。
月讀
『お前こそ、きちんと仕事はこなしたのであろうな?』
冷静な口調で言い返しました。
二人はにやりと笑うと、隣り合わせに大きな岩に腰掛けました。
二人は背中に神刀を背負っておりました。
額に月の少女は、天叢雲剣を…
首筋に華の少女は、天之尾羽張(あめのおはばり)の剣を…
各々神から授かって下界に舞い降りていました。
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