繚(りょう)

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「 … の。」 『んっ‥何か言ったか?』 「ぶ… の。」 『はぁーっ?』 二人の妖鬼が少女の小さい声を聞こうと少し屈(かが)んだ、 次の瞬間! ヒュンッ‥と風を切る音がしたかと思うと、妖鬼二匹の姿は灰となりました。 「…無礼者。」 少女の額には月の文字が浮かんでいました。 少女は何事も無かったようにまた走り出しました。
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