4104人が本棚に入れています
本棚に追加
/642ページ
『ど、どうしよう！沖田さん泣いちゃった！』
どう言葉をかければいいか分からない私はあわあわと慌てることしか出来なかった。
「な、泣かないでください！……沖田さんは悪くないんで！むしろ私が…」
「そこまでにしておけ、総司」
沖田さんを励まそうと言葉をかけていると、斎藤さんの言葉がそれを遮った。
肩を震わせていた沖田さんだったが、斎藤さんの言葉でピタリと止まる。
「……斎藤さん？」
「森宮が本気にしてるだろう。あまり、からかってやるものではない」
掃除をしていた斎藤さんが、手を止めて沖田さんを見据えた。
真意を確かめるような、そんな眼差し。
最初のコメントを投稿しよう！