*12 年越し

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「食い意地張りすぎだろう、新八。もう少し我慢というものを覚えるべきだな」 「ちぇ。早く食いてぇなぁ…」 残念そうな永倉さんを原田さんは可笑しそうに笑っている。 斎藤さんは手を止めずに作業を続けた。 「森宮、味付けを頼む」 「はい!」 蕎麦だけじゃなくて、明日のお節料理の準備も進めなくてはならない。 夕方には準備は済んだものの、また明日も作業はある。 今日は早めに寝て、明日に備えないとね。 後は自分の部屋を軽く掃除していると気付けば夜で、皆で年越し蕎麦を食べた。 除夜の鐘ももちろん聞いた。 ずっと、年末は日を跨いでから寝ていたものだけど、今回の年は違う。 すべきことがあるし、今日はこれで就寝だ。
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