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「やっぱ美味そー!いやぁ、正月はこうでなくっちゃねぇ」
「新八っつあん……去年みたいに、餅の食べすぎで腹壊さないでよ?」
「おぅ、まかせとけ!」
「……いや、絶対また同じことを繰り返すだろ」
「俺もそう思うよ、左之さん」
『あはは、新年早々賑やかだな』
さっきまで不満そうだった彼らは、お節を前にして上機嫌になってしまった。
盛り付けを済ませたものをいつも食事する部屋に運ぶと、みんなが歓喜に震える。
来年も、私はこの団欒の中にいるのだろうか?
帰れたら勿論嬉しい。
だけど寂しいとも思った。
皆が楽しそうに笑っていて、その和の中に入れないのは……凄く寂しい。
「………」
私はその場を離れ、縁側に座った。
朝だからか、外は寒くて。
軽く身震いした。
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