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初詣といえば神社なイメージだけど、実際はお寺でも問題ないらしい。
すぐ近くに壬生寺があるので、私たちはそこへ行くことにした。
履き慣れない履物は歩きづらく、私はよたよた土方さんの後を追う。
「……あっ…!」
こつんと小石に躓いて、私は転びそうになった。
「……っと」
「あ…」
土方さんの腕が私を支えた。
暖かくて逞しい腕。
土方さんの顔を見上げると、今朝同様に溜息をつく土方さんの顔がすぐそこにあった。
「ボサッとしてんじゃねぇ。そのうち怪我すんぞ?」
「は、はい。ありがとうございます…」
また助けられた。
いつも私は土方さんに助けられている。
それは嬉しいんだけど、助けられるばかりじゃなくて、私も彼の役に立ちたい。
そうだ、今年は土方さんを助けられる年になるように祈ろうかな?
人込みとまではいかないが、壬生寺には人がたくさんいて、それぞれにお賽銭を投げたり、おみくじしたり……賑わっていた。
私もお賽銭を投げるべく、本堂へ向かった。
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