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『強くていい女……か』
そしたら、土方さんは振り向いてくれるのかな?
でも、まだ今は対象外なんだよねぇ。
何だか、複雑。
私は小さく、土方さんに悟られないように溜息をついた。
「さてと、帰ったら雑煮でも食うか」
「ですね」
まだ時間はある。
永遠に一緒にはいられないけど、私達にはまだ時間があるから。
その間に『いい女』になってみせるよ、土方さん。
―――…
「ただいまー!」
「あ、お帰りなさい。おや、土方さんも一緒だったんですか」
玄関で沖田さんが出迎えてくれた。
「今、こいつと壬生寺に行ってきたんだよ。初詣に」
「……土方さんがですか?」
「あ、私が誘ったんです。一緒に行こうって」
「おやおや、それはそれは」
にやにやする沖田さんに、土方さんは眉を顰めた。
や、やばい。
きっと沖田さんは土方さんをからかうに決まってる。
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