*12 年越し

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「ひ、土方さん!早くお雑煮食べましょうよ!」 「あぁ」 「いいですねぇ、お雑煮♪僕も食べようかなぁ」 「あ、じゃあ私が用意してきますね」 私は台所へと向かった。 取り残された土方と沖田。 望を見送っていた沖田が、急に笑いだす。 「あはは、土方さんも隅におけませんねぇ」 「……何がだ」 「もう、分かってるくせに」 「………」 年が明けても、やはり皆変わりないようで。 土方の眉間に再び皺が寄っていく。 「あの子、きっと将来いいお嫁さんになりますねぇ」 「……あぁ、だな」 「……それだけですか?」 「……他に何があるんだよ」 土方は沖田の言葉の意味を探るように、視線を向けた。 それに沖田はにっこり笑って応える。
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