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「ひ、土方さん!早くお雑煮食べましょうよ!」
「あぁ」
「いいですねぇ、お雑煮♪僕も食べようかなぁ」
「あ、じゃあ私が用意してきますね」
私は台所へと向かった。
取り残された土方と沖田。
望を見送っていた沖田が、急に笑いだす。
「あはは、土方さんも隅におけませんねぇ」
「……何がだ」
「もう、分かってるくせに」
「………」
年が明けても、やはり皆変わりないようで。
土方の眉間に再び皺が寄っていく。
「あの子、きっと将来いいお嫁さんになりますねぇ」
「……あぁ、だな」
「……それだけですか?」
「……他に何があるんだよ」
土方は沖田の言葉の意味を探るように、視線を向けた。
それに沖田はにっこり笑って応える。
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