*13 けじめ

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空に浮かぶ満月がとても綺麗だったから、私はなかなか寝付けなかったのかもしれない。 まだ二月だから、外は寒かった。 だけど、そんな寒さもあまり気にならないくらいに、月は煌々としていて……私は目を奪われてしまったんだ。 「……そろそろ寝よう」 お月さまを見るのは好きだけど、いつまでも縁側にいれば確実に風邪を引く。 隊士の皆に風邪をうつすような真似はしたくない。 私は部屋に戻ると、その部屋は微かに暖かく、無意識にホッと息を吐いてしまう。 寒いのには変わりないのに、どうしてだろう? 私が畳の上に布団を敷いている時のことだった。
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