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2007年 春
「ヤバ!遅れる!」
私立清々学院高校に通う沢村祐樹は走っていた。
ドンッ
「痛っっ…ん?」
祐樹の目の前には見たこともない女が倒れていた。
「誰?…え?この制服…」
その女が着ていた制服は祐樹の学校の制服だった。
すると女は立ち上がり祐樹に言い放った。
「ちょっと!ドコ見て歩いてんのよ!」
祐樹は唖然とした。
「あっ!急がないと!」
女は去って行った。
これが二人の初めての出会いだった。
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