暗闇と青空と…

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『はぁ…』 「はぁ…」 家に帰ってから 星羅と那智は溜息ばかり 星羅はともかく 何故、那智まで? 「いっ…!」 ぼーっと二人を見ていたら、手を切ってしまった 「静流、大丈夫か?」 「うん、たいしたことないよ」 「ほら、見せて」 「うん」 よかった… 那智はちゃんと俺の事も見てくれていたんだ 「フフッ」 「ん?」 「そんなに強く巻いたら血が止まっちゃう」 「あっ…ごめん」 不器用なのは相変わらず 優しさもかわらない 「そういえば…」 「ん?」 「胡蝶と話は出来た?」 那智が話をしたそうだったから、二人きりにした だけど、その後から 那智の様子がおかしい 「まだよくわからないな」 「そうなんだ」 「ああ……だけど、やはり胡蝶に間違いはないみたいだな」 「………そう」 あれ…おかしいな 本当は嬉しいはずなのなに、すごく複雑な気分 あの胡蝶は偽物だって言われた方が嬉しかったなんて… そんな事を考えてしまう 自分が嫌だった
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