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『じゃ、行ってきま~す』
「星羅!」
『何?』
「いや…気をつけろよ」
『クスッ、車なんて走ってないよ』
「確かに…」
『それに、歩いて5分もかからないし』
「そうだな」
『じゃ、行くね』
「ああ」
嬉しそうに玄関を出ていく星羅を見つめながら、
溜息をつく
「那智…」
「ああ」
静流も心配なんだな
「はぁ…定休日なくすかな…」
「そこまでしなくても」
「まぁな」
「しばらくは様子を見るんでしょ?」
「そうでした」
「お昼にお弁当を持って行こうよ」
「わかったよ」
俺達に胡蝶を嫌う理由なんかない
幽霊でも会いたいと
思っていたはずなのに
「少し眠ったら?」
「お前もな」
「じゃ、一緒に寝る?」
「寝る前にする?」
「バカ…」
「安眠出来るかもよ?」
「クスッ…朝からしないの」
「え~、朝だからしたいのに…」
「ほら、寝るよ」
「はいはい」
窓から入った風が
カーテンを揺らす
「いい匂いだな」
「フリージアだよ」
「フリージアか…」
「そろそろ覚えようね?」
「努力はしてるよ」
「ホントかな~?」
「俺は静流って言う花さえわかればいいんだ」
「もう…」
「だって、いい匂いがする」
「ダメ!早く寝なさい」
「ちぇ…」
てか、眠れる訳ないじゃん!
「静流…」
「おやすみ」
「ケチ…」
「なっ!ケチとかの問題じゃないだろ!」
「ほら、怒らないの…
じゃ、おやすみのキスね」
「うん」
そっと触れた唇
それだけで済む訳がない
油断していた静流を抱きしめ、舌を絡み付けながら激しいキスをする
「んんっ…っ…那智…」
「もうとまらない」
キスをしながら服を脱ぎ捨てた
「静流の蜜はどんな味?」
「エロい事言わないで」
静流の服を脱がせながら
胸元にたくさんの花を
咲かせた
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