2271人が本棚に入れています
本棚に追加
家に帰ると美味しそうな匂いがした
『あっ、胡蝶おはよう』
「おはよう星羅」
「あれ?静流は?」
『まだ寝てるよ』
「よかった…」
『てか、二人で何してたの?』
よくないじゃん…
「那智が迎えに来てくれたんだよ」
『迎えに?』
「まだ鍵を貰ってなかったから届けてくれたんだ」
『そっか…でも店で渡せばよかったのに』
正論だな
「ほら、また忘れちゃうしな」
『クスッ』
星羅が素直な子でよかった…
『よし、出来た』
「あっ、たまご焼き」
『うん、胡蝶のは甘いやつにしたよ』
「サンキュー」
「じゃ、静流を起こして来るよ」
『うん』
「手伝うよ」
『ありがとう』
「星羅…」
思わず抱きしめた
『どうしたの?』
「ごめん…」
『那智に聞いたの?』
「ああ」
『そっか』
「大丈夫か?」
『うん、もう平気』
「ホントに何もなくてよかった」
『やだな…俺に触るのは胡蝶だけだよ…だから他の人には絶対触らせない』
「星羅」
そのまま優しくキスをした
「甘い」
『味見しちゃった』
そう言って笑う星羅
「じゃもう少し味見」
『ん…』
唇を舐めながら、舌を入れ絡み付ける
『んっっ…』
甘い舌をとらえながら
激しく絡み付ける
『……っふ…んっ』
「てか、腹減った…」
「あはは…」
『あっ…いたの?』
「居ましたよ」
『や、やだなぁ~』
「声をかけると胡蝶に
殴られそうだし」
『あははっ…おはよう、静流』
「ごめん、寝過ごした」
『いいよ、疲れてたみたいだしね』
「あっ…えっと…」
顔を赤らめながら俯く
『昨日は忙しかったしね』
「ぶはっ!」
「えっ?」
『ん?』
「よし、食べよう」
『うん』
まだ朝の7時なのに、
笑える事が幸せだと思った
最初のコメントを投稿しよう!