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「星羅…」
枕は抱えるものなのか?
枕をしっかり抱きしめながら、星羅は眠っていた
『んっ…胡蝶?』
「おはよう」
『あっ…寝過ごした…』
慌てて起き上がる星羅を抱きしめながら言った
「どこ行くの?」
『あっ…そっか!』
「クスッ」
『じゃさ、胡蝶も一緒にもう少し寝る?』
「星羅はまだ眠いんだね」
『そうじゃなくて、夜
一緒に眠れないから…』
「そっか…わかった」
『服着たまま?』
「本当に寝てしまうよ」
『いいよ』
「わかった」
服を脱いでベットに入る
『幸せ~』
「ほら、枕」
『あっ、またこんなところに…』
「こっちにおいで」
『な、なんか恥ずかしいな』
「星羅が一緒に寝ようって言ったんだよ?」
『そうだけど』
「ほら、こっち」
『あっ…』
久しぶりに星羅を抱きしめた
昔は毎日、こうして
腕枕をしていたんだっけ
『俺…昔からこうして
寝てたような気がする…不思議だな』
気がするのではなく
確かにこうして眠っていたんだ
『胡蝶…』
「ん?」
『俺の事好き?』
「好きだよ」
『愛してる?』
「愛してるよ」
『よかった』
嬉しそう抱き着きながら
笑う
そんな星羅を抱きしめながら、髪を撫でる
『夜なんて来なければいいのにな…』
「そうしたらずっと夜だけの国が困ってしまうね」
『う~ん…』
真剣に悩む顔が可愛い
「裸で寝ると風邪ひくよ」
『大丈夫!胡蝶が抱きしめてくれているから』
「じゃ、何も出来ないね」
『何かするつもりだった?』
「さぁ」
『もう…』
「でもキスなら抱きしめたまま出来るね」
『胡蝶…』
抱きしめたまま
そっとキスをした
『それだけ?』
「じゃ、星羅がして?」
『うん』
体を起こして、星羅が
キスをしながら舌を絡め付けた
「そんなキスされたら
俺が困るだろ」
『だって…』
体制を入れ替えて、
舌を絡めながら、激しいキスをした
本当に、夜なんて来なければいいのに……
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