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さんざん舌で愛撫され、私は荒い息遣いになった。
「んっ…芙羽…」
唇を噛み、声を抑える。
芙羽は愛撫を止めない。
「芙羽、あっ…」
途切れ途切れに芙羽と呼ぶ私の声が、ベッドの軋みと重なる。
髪を掴む指にも力が入る。
「いっ…」
不意に芙羽が息を漏らし、顔を上げる。
涙目で見つめる。
「万絋、そんな掴まなくてもいいよ…?」
優しく、諭すように言われる。
「じゃあ…」
髪を掴む指を少し緩めて、軽く引っ張る。
「ん…?」
芙羽が首を傾げて、忍び寄ってくる。
私は万絋にしがみつく。
「芙羽を…嗅ぎたい。」
私は芙羽の髪に顔を埋め、その匂いを吸い込む。
そして二人で、深くベッドに倒れこんだ。
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