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心の中は不安の嵐。
いつか飽きられるんじゃないか。
いつか嫌われるんじゃないか。
そう思っているのに…
どうしたらいいのか分からない。
素直になりたい。
でも素直になれない。
私だって、甘いのがいい。
「美朝、お迎えみたいだよ。」
ホームルーム後、また友達が知らせてくれた。
後ろを見ると、にこやかに笑っている沙耶香が立っている。
「…ありがと。」
私は鞄を持ち、沙耶香のところに向かった。
「帰ろっか。」
顔見るのが恥ずかしくて。
私は俯いて言った。
でも沙耶香は気にする風もなく、元気に答えた。
「はい!」
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