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気付いてからは気持ちの膨らみを止めることなんかできなかった。
最初は見てるだけでよかった。
でも、段々とそれだけじゃ足りなくなっていった。
触りたい。
触られたい。
不思議と私の中に同性を好きになることへの恐れはなかった。
ただ私は晶を好きになっただけ。
同性とか異性とかじゃなく、本多晶っていう一人の人間を好きになっただけ。
でも頭では分かっていた。
世の中では同性愛なんて認められてないってこと。
おかしな人間だと思われること。
それでも良かった。
私には晶がいる―…。
それで良かった。
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