恋愛談義

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「やっぱり…?」 私はくぐもった声で聞いた。 上で薫が顎を動かす。 「女子校にいたら、斗望みたいなタイプは目につくから。」 「そうかなぁ…。」 私の伸ばした腕の上に、薫の長い髪がかかる。 さらさらと風が入る度に揺れている。 優しい香りが漂う。 「何、考えてんの?…断る理由?」 「んー…」 「女に告られて、びびってんの?」 「違っ、」 「別にいいじゃない、女が女を好きになっても。」 「そうだけど…」 「それとも、」 そこで言葉を切った薫は頭を私の上から起こした。 それに倣った私も上体を起こす。 「偏見でもあるわけ?」
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