隣の住人

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「…もっと、欲しい…して、下さい、」 呻くように伊東が言う。 だったらあげる。 《コワレル マデ》 もっとあげる。 《コワレル クライ》 だから分からせてほしい。 こんなことをしてきた人間を、これから先も変わらず信じられるか。 話し掛けられるか。 頼れるか。 自分の領域に入らせられるか。 嫌いにならないか。 そのままの状態から、伊東の腰を上げさせ、膝をつかせる。 顔を引き寄せ、伊東の唇を噛む。 その間に指を這わせ、奥の淵をなぞる。 反応した伊東が舌を噛んできた。 痛みを感じる。 「…っはぁ、ぁん、秋留、さん」 まだ淵をなぞっただけなのに、伊東は求めていた。
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