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私は阿純を引き寄せ、膝の間に座らせ、後ろから抱き締めた。
首に顔を埋め、阿純の匂いを胸一杯に吸い込む。
「それじゃだめだよね?記念日を忘れていたのは確かで、阿純を大切にしなかったのも確か。でも、大切なのはもっと違うこと。私が阿純を好きだって気持ち。大切な人を大切だと思う素直な気持ち。」
阿純を抱き締める腕に、阿純も腕を絡ませる。
そして私の手の甲に優しくキスを落とした。
そして、泣きながら小さく呟いた。
「気付くの遅いよ…バカ。」
そして私にもたれかかり、顔を上げてキスをしてきた。
私もそれに応え、舌を絡ませる。
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