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「んっ…」
何にも感じられない。
ただ、晶の体温だけが唇から伝わってくる。
長いキス。
「んー…っはぁ。」
晶は離してくれない。
私は目を開いて、晶を見つめる。
キスの時に目を開けるのは私の癖。
私にしか見せてくれない顔を見たいから。
晶は悪趣味って笑うけど。
「…ら、あき…らぁ」
私は呟く。
気付いた晶が唇を離す。
「ん、何?」
「…合わせるだけじゃ足んない。」
「…欲張り。どうしてほしい?」
私は晶の下に寝転がる。
晶は私の上に重なる。
「分かってるくせに。」
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