アニマル・キス

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連日降り続く雨が、密かに秋の気配を連れてきていた。 夜になっても降り止まない雨は、しっとりと世の中を濡らしていく。 窓を閉めることを嫌う由寿の部屋には、雨音と風が満ちていた。 窓際に寄せられた寝台に、二人で横たわる。 時折強く吹く風で、カーテンが頭上でひらひらと翻る。 「ん…」 唇を軽く触れ合わせる。 そこだけ熱い。 「雛、も少し…」 すぐに離した唇を求めて、由寿が唇を指で撫でた。 私は再び唇を重ねる。 今度は深く深く口づける。 頭を掻き抱き、幾度も角度を変えて舌を絡ませる。 次第に息は上がり、欲の上限を越える。
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